バインドロックはマツエクの技法の1つで、「持ちの良さ」と「濃さ」に特徴があります。導入するアイラッシュサロンが徐々に増え、主流なメニューになりつつあります。
「施術を受けてみたい!」とお考えのお客様も多いかと思いますが、経験したことのない施術に挑戦するのは何かと不安ですよね。
バインドロックって最近よく聞くけど、どんなマツエク?
どんなメリットがあるの?
デメリットがないか心配…
元アイリストである筆者も実際にバインドロックの施術を数多く経験する中で、お客様からバインドロックについてこのような質問をいただいた経験があります。
そこで本記事では、マツエクのバインドロックについて詳しく解説していきます。
「バインドロックが気になる!」という方は、ぜひ本記事を参考になさってください。
バインドロックとは?
バインドロックとは、アイラッシュブランドのMiss eye d’or(ミスアイドール)が開発した、マツエクの特殊技術の一つ。
1本の自まつ毛に1本のマツエクを装着するシングルラッシュとは異なり、1本の自まつ毛に複数本のマツエクを装着する束タイプのマツエクに分類されます。
束タイプのマツエクの中でもバインドロックの施術方法はとくに特徴的で、自まつ毛の上側にボリュームラッシュを付け、その後フラットラッシュを下側に付けていきます。
バインドロックを付ける際に使用するマツエクは、ボリュームラッシュに使用する極細のマツエク2本と、フラットラッシュ1本、合計3本のマツエクです。
2種類のマツエクで、自まつ毛を挟んでいくイメージですね。
また、ただ挟むだけではなく、自まつ毛をグルー(接着剤)が360°覆うようにマツエクをスライドさせながら接着していくことで、自まつ毛とマツエクがしっかりと固定されます。
この付け方のとおり、「挟む(=バインド)」と「固定する(=ロック)」が、バインドロックの名前の由来でもあります。
従来の技術にはない「持ちの良さ」「濃さ」が、バインドロック最大の特徴です!
バインドロックのメリット・デメリット
バインドロックには、従来の技術にはないメリットがある一方で、バインドロックならではのデメリットも存在します。
バインドロックのメリット・デメリットは、下記の通りです。
バインドロックのメリット
- マツエクが取れにくく持ちが良い
- 1本1本にしっかりと濃さが出る
- 少ない束数でもボリュームが出る
バインドロックのデメリット
- 細く短い自まつ毛には負担が大きい
- 施術中にしみやすい可能性がある
- 施術時間がほかのマツエクより長め
【メリット】マツエクが取れにくく持ちが良い
1つ目のメリットは、持ちの良さです。
バインドロックは、2種類のマツエクで自まつ毛を上下から挟み込み、接着面を360°グルーで覆うことで、通常のマツエクよりも接着が頑丈になっています。
そのため、マツエクだけが自まつ毛から外れることがほとんどありません。
とはいえ、自まつ毛の生え変わり(毛周期)によってマツエクは毎日少しずつ取れていくため、少なからずメンテナンスは必要になってきます。
ただし、バインドロックは通常のマツエクより長持ちするため、通常のマツエクと比較してメンテナンスの頻度は少なく済むでしょう。
【メリット】1本1本にしっかりと濃さが出る
2つ目のメリットは、1本1本の濃さです。
バインドロックは、ボリュームラッシュとフラットラッシュが1本の太いマツエクに見えるように、根元から毛先まで重ね合わせて付けていきます。
そのため、1本1本にしっかりとした濃さが出てきます。
バインドロックはほかのマツエクよりも目元の輪郭がクッキリと見えるため、アイライン効果も期待できます。
また、一重まぶたの方や奥二重の方はマツエクにまぶたが被さりやすく「マツエクの存在感が出ない」とお悩みの方が多いかと思います。
しかし、バインドロックのように1本1本の濃さがあれば、目元に華やかさが生まれすいでしょう。
【メリット】少ない本数でもボリュームが出る
3つ目のメリットは、少ない束数で済むことです。
バインドロックは1本1本の濃さがしっかりしているため、少ない本数でもしっかりとボリュームが出ます。
また、マツエクを付ける本数が少なく済めば、マツエクを付ける土台となる自まつ毛の本数も少なく済みます。つまり、ボリュームを出しつつも多くの自まつ毛を休ませることができるのです。
【デメリット】細く短いまつ毛には負担が大きい
デメリットの1つ目は、細く短い自まつ毛への負担です。
バインドロックに使用するフラットラッシュやボリュームラッシュは軽量であるため、土台となる自まつ毛がしっかりしている場合は、重さによる負担の心配はありません。
しかし、自まつ毛が細く短く弱っている場合は、バインドロックの重さが負担になることがあります。
そのため、バインドロックはしっかりした自まつ毛のみに付けることをおすすめします。
【デメリット】施術中に目がしみる可能性がある
デメリットの2つ目は、しみやすさです。
マツエク中に目がしみる原因は、グルーが硬化する際に出る揮発成分による刺激です。
バインドロックは、ボリュームラッシュとフラットラッシュそれぞれにグルーを付けていくため、1本の自まつ毛に対するグルーの量が通常のマツエクよりも多くなります。
使用するグルーの量が増えるほど揮発成分の量も増えるため、バインドロックの施術中は通常の施術よりも目がしみやすくなる可能性があります。
【デメリット】施術時間がほかのマツエクより長め
デメリットの3つ目は、施術時間の長さです。
バインドロックは、1本の自まつ毛に2種類のマツエクを付けていく施術です。つまり、1本のまつ毛に対してマツエクを付ける工程が2回発生します。
工程が増えるぶん、施術時間が長くなるケースが多いです。
バインドロックのよくある質問
バインドロックは通常のマツエクと異なる特徴をもつ、特殊な技法です。
筆者が実際にバインドロックの施術をしていた際にお客様から多かったご質問をご紹介していきます。
- バインドロックの持ちはどれくらい?
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バインドロックの持ちは通常のマツエクの約3倍で、6週~9週の持ちになります。
ただし、自まつ毛は代謝によって生え変わるため、長くても2ヵ月くらいでメンテナンスが必要になります。
バインドロックの持ちについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。
- バインドロックの本数は何本が良い?
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バインドロックの本数を選ぶ際は、シングルの1.5倍の濃さになることを頭に入れながら選ぶことが大切です。
なお、バインドロックは1本の自まつ毛に複数本のマツエクを付けていく性質上マツエクの単位を「本」ではなく「束」で表記していきます。
- バインドロック40束=シングルラッシュ60本の濃さ
- バインドロック60束=シングルラッシュ100本の濃さ
- バインドロック80束=シングルラッシュ120本の濃さ
- バインドロック100束=シングルラッシュ150本の濃さ
- バインドロック120束=シングルラッシュ180本の濃さ
- バインドロック140束=シングルラッシュ210本の濃さ
バインドロックの本数について詳しくまとめられた記事がありますので、何本つけるかお悩みの方はあわせてご覧ください。
- バインドロックのデザインはどんな感じにできる?
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バインドロックの「太さ」は、下側に付けるフラットラッシュのみ選ぶことができ、上側に付けるボリュームラッシュは太さが1種類であるため選ぶことができません。
「長さ」「カール」に関しては、バインドロックも通常のマツエクと同じようにお好きなものを選ぶことができます。
お好きな長さやカールを組み合わせて、「目尻長め」「中央長め」「目頭短め」といったデザインにすることも可能です。
バインドロックのデザインについて詳しくまとめられた記事がありますので、どんなデザインにしようかお悩みの方はあわせてご覧ください。
- バインドロックとボリュームラッシュはどっちが良い?
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バインドロックもボリュームラッシュも束タイプのマツエクですが、仕上がりの雰囲気や特徴が全く別のものです。
1本1本の濃さと持ちの良さを求めるのであれば、バインドロックがおすすめです。
一方、毛先のフワフワ感や密度を求めるのであれば、ボリュームラッシュがおすすめです。
- バインドロックがすぐ取れるのはなぜ?
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バインドロックがする取れるのは、バインドロックとの相性が悪い可能性が高いです。
本来であれば持ちが良くなるバインドロックですが、ごくまれに持ちが悪くなる方がいらっしゃいます。
とくに、自まつ毛が弱い方(細い、短い、少ない)といった方の場合は、バインドロック特有の重さに自まつ毛が耐えられないことがあります。
その結果、自まつ毛ごと抜けたりバインドロックが外れたりすることがあります。
- バインドロックの口コミや評判はどう?
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実際に筆者がバインドロックの施術をしたお客様からは「持ちが良かった!」「ボリュームが出た!」という良い感想が多かったです。
また、予約サイトの口コミでバインドロックの施術を受けた方の感想を見てみると、「持ちの良さ」を評価する口コミが多く寄せられていました。
一方で、ほんのわずかですか悪い口コミも見受けられ、そのほとんどが「お店による技術力の差」によって生じる、持ちの悪さについてでした。
バインドロックがおすすめな人
バインドロックは特徴的な施術であるため、人によって向き不向きがあります。
バインドロックがおすすめな人は、下記の通りです。
- マツエクの持ちが悪く、長持ちさせたい人
- アイラッシュサロンに行く回数を減らしたい人
- マツエクの濃さが欲しい人
- 自まつ毛を休ませたい人
上記のような方々に、バインドロックはおすすめです。
バインドロックには適切なお手入れが必須!
バインドロックは他のマツエクに比べて1本1本の重さがあるため、自まつ毛への負担が多いことがデメリットです。
自まつ毛が細く弱くならないよう、まつ毛美容液でのケアをしっかりと行いましょう。
自まつ毛自体にハリ・コシが出てくると、バインドロックの持ちがさらに良くなります!
エマーキットは1万円以下の美容液の中では口コミ評価も高く、マツエクに引っかからない筆タイプなので、バインドロックを付ける方にはとくにおすすめです。
また、長持ちするバインドロックはメンテナンスの頻度が減りますが、メンテナンス前に方向の乱れが気になる場合もあるかと思います。
そんなときは、マツエク専用のコーティング剤で毛流れ補正を行なうことで、応急処置ができますよ。
クリアマスカラのようにササッと塗るだけで、気になるマツエクの方向の乱れを整えてくれます。
バインドロックをするなら、適切なケアを行って自まつ毛への負担なく美しさをキープしましょう。
まとめ
本記事では、マツエクのバインドロックについて詳しく解説してきました。
バインドロックならではの特徴について、ご参考になれば幸いです。
バインドロックは持ちの良さに定評がある技術なので、これまでマツエクの持ちにお悩みであった方にはとくにおすすめの施術です。
気になる方は、ぜひお試しくださいね。
なお、そのほかのマツエクの毛質や技術の種類についてまとめた記事もありますので、ほかのマツエクも気になる方はあわせてご覧ください。