マツエクのリペア|付け足しや付け替えとの違い・ベストな頻度・予約方法について解説!

マツエクのリペア

マツエクのリペアとは、状態が悪くなったマツエクを部分的に外して新しいマツエクを付け足す施術のことをいいます。付け替えよりも安価に美しい状態をキープできるため、多くのお客様がメンテナンスの選択肢として選ばれています。

とはいえ、マツエク初心者の方々の中にとって「リペア」という言葉はあまり聞き慣れないものかと思います。元アイリストである筆者も、現役自体にお客様からリペアについて様々なご質問をいただいてきました。

そこで本記事では、マツエクのリペアについて分かりやすく解説していきます。「リペアのことがよく分からない」とお悩みの方は、ぜひ本記事を参考になさってください。



目次

マツエクのリペアとは?

リペア(repair)とは、もともと「修復する・補修する」といった意味をもつ英語です。マツエクにおけるリペアは、時間が経って状態が悪くなったマツエクのみを部分的に外し、隙間の空いた部分に新たなマツエクを付け足すことによって、美しい仕上がりに戻す施術をのことを言います。

マツエクのメンテナンス方法には、「リペア」のほかにも「オフ」「付け足し」「付け替え」といったものがありますが、その中でもリペアは最も安価で、多くのお客様が利用されるメンテナンス方法です。

リペアとオフの違い

リペアと付け替えの違いは、マツエクを部分的に残すか、1本も残さないかの違いです。状態の良いマツエクを残した状態で付け足しを行なうことを「リペア」といい、マツエクをすべて取り替えることを「付け替え」といいます。

マツエクをオフして付け替える場合のベストなタイミングや頻度などについてまとめた記事もありますので、リペア以外のメンテナンス方法について知りたい方は参考にしてください。

[kanren id=”141″]

[memo title=”「オフのみ」は可能?”]
マツエクをすべて外して自まつ毛をお休みさせたい場合などは、オフのみを行います。
オフのみの施術はアイラッシュサロンで行うことができますが、オフのみであれば必要な道具を揃えてセルフオフも可能です。
[kanren id=”133″]
[/memo]

リペアと付け足しの違い

リペアと付け足しの違いは、状態の悪いマツエクを外すか、外さないかの違いです。状態の悪いマツエクを外す行為が「リペア」には含まれるのに対し、「付け足し」の場合は新たなマツエクを付け足す行為そのものを指す言葉です。

つまり、部分オフをせずに新しいマツエクを付け足すだけの施術を「付け足し」と呼ぶアイラッシュサロンもあります。アイラッシュサロンによっては、部分オフを行っていないか、少量しか外さない場合もあります。

部分オフをしっかりと行なわないと、方向が乱れているマツエクや根本の伸びたマツエクが残った状態になるため、一般的なリペアの仕上がりよりもバラついた仕上がりとなる場合があります。

もしも、リペアメニューの代わりに「付け足しのみ」といった記載がある店舗の場合は、念の為、部分オフの有無を確認してみましょう。価格が極端に安価なサロンの場合は、部分オフが別料金となっている場合や、そもそも部分オフを行っていない場合もあります。

リペアの・デメリット

マツエクのメンテナンス方法は、リペアだけでなくオフ、付け替え、付け足しなど様々あります。

どのようなときにリペアを行うべきかを確認するためにも、リペアならではのメリットを確認していきましょう。リペアには、下記のような利点があります。

メリット

  • 装着本数が少ないので費用が割安
  • オフして付け替えるより短時間で終わる
  • 仕上がりの美しさをキープできる

デメリット

  • 多少のバラつきが残る
  • 持ちが悪く感じることがある

装着本数が少ないので費用が割安

オフをして0から新しいマツエクを付け替える場合、希望する仕上がりの本数分の料金がかかります。

しかしリペアの場合は、希望する仕上がりの本数から、部分オフをして残ったマツエクの本数を引いた数だけ足すことになります。

[memo title=”リペアの費用例”]
例えば、160本の仕上がりを希望されている方が、リペアで部分オフをしたときにマツエクが100本残ったとします。
その場合、リペアで付け足す本数は60本で済みます。
オフして付け替えれば160本分の料金がかかりますが、リペアの場合は60本分の料金で済みます。
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オフして付け替えるより短時間で終わる

同様に、施術時間に関しても、オフして付け替える時よりも装着本数が少なく済むため、時短になります。

40本程度のリペアであれば、30分ほどで完了するケースもあります。

仕上がりの美しさをキープできる

マツエクは徐々に取れていったり方向が乱れてしまうものですが、かといって頻繁にオフして付け替えるのは、時間も費用もかかるためあまり現実的ではありませんよね。

ですが、リペアのように費用や時間に関して付け替え時よりも1回あたりの負担が少なければ、仕上がりの美しさをキープしやすくなります。

多少のバラツキが残る

部分オフで状態の悪いものを取るとはいえ、完全にオフして新しいものを付け替えるときを比べると、多少のバラつきは残ってしまいます。

また、リペアのときにデザイン変更をすると、前回のデザインと新しいデザインが混在してしまうため、仕上がりにバラつきが生じることがあります。

持ちが悪く感じる場合がある

リペアでは、もうすぐ外れてしまいそうなマツエクを見極め、部分オフで外していきます。

しかし、前回の施術から一定の期間が経っている場合、部分オフで残ったマツエクも絶対にすぐ取れないとは言い切れません。

そういった古いマツエクは新しく付け足したマツエクよりも早く取れていく傾向にあるため、0から全て新しく付け替える場合よりも取れが早いと感じることがあります。

例えば、左のほうが多く残っていて右が少ない場合は、左に付け足す本数が少なく右に付け足す本数のほうが多くなります

[memo title=”マツエクのリペアに有効なアイシャンプー”]
マツエクを装着する前には、プライマーと呼ばれる前処理剤を使って自まつ毛に付着しているお化粧品の汚れや、皮脂などの油分を除去していききます。自まつ毛を綺麗な状態にすることで、グルー(接着剤)の密着度が高まり、マツエクの持ちが良くなります。
あまりに汚れがひどい場合は、前処理剤だけで取り切れないケースもあるため「アイシャンプー」と呼ばれる目元専用のシャンプーを行うことをおすすめします。一般的にオプションメニューとして取り扱われているアイシャンプーは、1,000円~2,000円ほどの料金が相場です。
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リペアの頻度

リペアの頻度は、おおむね2~3週間ほどで行なうケースが多いです。1週間以内でのリペアは、マツエクが付けたての状態でまだキレイなため、あまり意味がありません。また、4週間以上のリペアでは劣化が進みすぎて残せるマツエクがほとんどないため、あまりおすすめできません。

2~3週間と幅があるのは、「どのくらいの期間で取れてくるか」「何本くらい取れたら気になるか」といった感覚が、人それぞれ異なるからです。

理想的なリペアの周期

リペアは、「1~2回リペアをしたら、次のタイミングで付け替える」というサイクルが最も理想的です。逆を言えば、リペアを何回も繰り返すのはあまりおすすめできません。

リペアを何回も繰り返すことで、数回前の施術で付けた古いエクステが残ってしまい、仕上がりのバラつきや持ちの悪さに繋がる可能性があります。また、マツエクをすべてオフしない期間が長すぎると、根本にメイクや皮脂の汚れが蓄積していくデメリットあります。

リペアはあくまでも、いま付いているマツエクの修復・補修です。リペアを効果的に利用するためには、定期的なオフを組み合わせるようにしましょう。

[say]私も10年以上マツエクを付けていますが、リペアと付け替えを交互にしています。[/say]

リペアの頻度を減らすためのポイント

できることなら、リペアの頻度は減らしたいものですよね。そこで、できるだけマツエクの持ちを良くしてリペアの頻度を減らすためのポイントをご紹介します。

取り扱い方法を見直す

マツエクを長持ちさせるための基本的なコツは、できるだけ触らないことです。日常的に指で触っていたり洗顔の際にゴシゴシこすったりすると、マツエクの持ちは悪くなります。

ほかにも、オイルクレンジングを使っていないかどうかなど、基本的な取り扱い方法に問題がないかを見直してみましょう。

まつ毛美容液で自まつ毛のケアをする

自まつ毛の太さや長さもマツエクの持ちに影響します。マツエクを装着する土台となる自まつ毛がしっかりしているほうが、マツエクが安定し、長く持つようになるためです。

まつ毛美容液を使用して自まつ毛のケアを行うことも、マツエクを長持ちさせるためのポイントとなります。マツエクをつけているけどまだまつ毛美容液を持っていない方は、1本持っておくと良いでしょう。

コーティング剤でマツエクを保護する

油分や湿度はグルーの大敵です。しかし、オイルフリーのクレンジングを使用するなどの対策をしても、皮脂などが付着するため、日常生活において完全に防ぐことはできません。

そこで役立つのが、マツエク専用のコーティング剤です。接着面に塗ることで、グルーを油分や水分から保護してくれます。

コーティング剤は市販されていませんが、インターネット等で購入することができます。

ブライダルのリペアは直前がおすすめ

マツエクは付けたから時間が経つにつれ、状態が悪くなります。そのため、結婚式やフォトウェディングなどの大切なイベント前のリペアは、できるだけ本番と近い日程でリペアをするのをおすすめします。

また、フェイシャルエステを受けると摩擦や油分によってマツエクが取れる可能性があります。そのため、お顔へのブライダルエステを受ける方は、翌日以降にマツエクの施術を受けると良いでしょう。

リペアの本数

どのくらいの期間でリペアをするかによって、一般的な本数の目安は決まっています。

そこで、大まかな本数の目安をご紹介いたします。

1週間でリペアする場合の本数目安

1週間でのリペアは、マツエクがほとんど取れていない場合が多いので、付け足す本数はかなり少なめです。

大事な予定の直前などで、気になるわずかなすき間を埋めるために40本以下の付け足しをされるお客様が時々いらっしゃいます。

2週間でリペアする場合の本数目安

2週間でのリペアは、部分オフの量が比較的少なく済むので、付け足す本数もやや少なめです。

残っているマツエクの状態や戻したい仕上がりの本数によって前後しますが、40~80本程度の付け足しをされる方が多いです。

3週間でリペアする場合の本数目安

3週間でのリペアは、部分オフの量が2週間と比較して増えるため、付け足す本数はやや多めです。

残っているマツエクの状態や戻したい仕上がりの本数によって前後しますが、80~120本程度の付け足しをされる方が多いです。

4週間でリペアする場合の本数目安

4週間でのリペアは、マツエクがほとんど取れていたり部分オフの量も多いため、付け足す量は多めになります。

また、120本以上の付け足しをされる方が多いですが、部分オフをしても残せるものが少なく、実質付け替えと変わらない可能性もあります。

そのため、4週間で来店する場合は、すべてオフして付け替える方のほうが多いです。

アイラッシュサロンのリペア予約について

マツエク初心者の方から、リペアについて「予約の仕方がよく分からない」「メニューの仕組みがよく分からない」という疑問の声をお聞きすることがよくあります。

リペアはお店によって予約方法やメニューの種類が異なるため、混乱されるお客様が多いのも無理はありません。

そこで、リペアの予約方法でよくあるパターンをいくつかご紹介いたします。リペアを予約する際の参考にしてください。

リペアの本数や周期が自由に選べるケース

最もオーソドックスなのが「40本」「60本」「80本」といった本数ごとのリペアメニューがあるパターンです。この場合、リペアをする時期にもアイラッシュサロン側からとくに指定がないことがほとんどです。

現状の残り具合を見て、ちょうど良さそうな本数のリペアメニューをご自身で選び、マツエクのバラつきや取れが気になったタイミングで予約を入れると良いでしょう。

リペアの本数や周期が決められているケース

アイラッシュサロンによっては「指定の期間内に限り付け替えで仕上げた本数まで定額で戻す」といったリペアのルールを設けているサロンもあります。

例えば、前回の施術で160本の仕上がりにした場合、リペアで何本付け足すかに関わらず、一定の料金で160本までお戻しするというシステムです。

この場合は「2週間以内」「3週間以内」などといった期間が決まっているので、有効期限を超えないように注意し、予約を入れましょう。

違うアイラッシュサロンでリペアをしたい場合

いま付いているマツエクのリペアを他店にお願いする場合は、他店リペアである旨を予約の際に伝えるとスムーズです。

また、お店によって使っている商材が異なるので、付け足すマツエクはそのお店にある一番近いものになります。

違う商材が混ざっても、仕上がりは馴染むことがほとんどですが、多少のバラつきが出る可能性があります。

マツエクのリペアの手順

お客様の立場からすると、施術中は目を閉じているため、リペアがどのように行われているのか見当もつきませんよね。そこで、ほかのメンテナンス方法との違いを知るためにも、リペアをどのように行っているのか手順を確認していきましょう。

実際に筆者がリペアを行った際の画像と照らし合わせながら解説していきますので、参考になさってください。マツエクのリペアは、次のように進めていきます。

【1.リペアの手順】マツエクの現状を確認する

マツエクのリペア
付けてから3週間経ったマツエクの状態。100本から70本まで本数が減り、全体的に方向が乱れています。

まずは、今ついているマツエクのメンテナンス方法がリペアに適しているか担当アイリストが判断します。

リペアは3週間前後で行うのが一般的ですが、マツエクの持ちは人によって様々です。あまりにも状態が悪くなっている場合は、リペアではなく、すべてオフして付け替えてしまったほうが良い場合もあります。

今回の施術が本当にリペアで良いかどうか、全体を目視で確認したりツィーザー(ピンセット)でマツエクを1本ずつ触ったりして、判断します。

【2.リペアの手順】状態の悪いマツエクを外す

マツエクのリペア
状態の悪いマツエクのみを外します。再利用できるキレイなマツエクを残した状態です。

リペアをすることになったら、古くなって方向が乱れていたり根本が浮いたりしているマツエクを、1本ずつ外していきます。

ちなみに、リペアで外すマツエクの特徴には、以下のようなものがあります。

リペアで外すマツエクの例
  • 接着面の根本が浮いているもの
  • 接着面の根本が浮いているもの
  • 方向が左右に乱れているもの
  • 回転して毛先が下を向いているもの
  • 自まつ毛ごと伸びているもの

こういったマツエクを外すことで、まだしばらく取れないマツエクや、見た目のキレイなマツエクだけが残ります。そこに新しいマツエクを付け加えることで、美しい仕上がりに戻すことができるのです。

アイラッシュサロンによって呼び名が変わりますが、この工程のことを、通称「ポイントリムーブ」「部分オフ」「ヨレオフ」などといいます。

状態の悪いマツエクを外すことで、方向のバラつきが収まりマツエクの持ちも良くなるため、リペアでは欠かすことのできない大切な作業になります。

どのマツエクを外してどのマツエクを残すか見極めるのも、アイリストの腕の良し悪し現れる部分です。

【3.リペアの手順】新しいマツエクを付け足す

マツエクのリペア
隙間の空いた部分に新しいマツエクを付け足した状態。元通り100本になり、方向の乱れもなくなりました。

最後に、全体の密度が均一になるよう、隙間の空いている箇所に新たなマツエクを付け足して、リペアが終了します。

なお、付け足す本数は左右の仕上がり本数が同じになるように、バランスよく振り分けていきます。

リペアでのデザイン変更

原則として、リペアの際にはデザイン変更を行わないことをおすすめします。リペアで付け足すマツエクのデザインを変更した場合、残っているマツエクとのデザインの差によって仕上がりがバラついてしまうためです。

また、マツエクは左右均等に外れていくわけではないため、リペアで新しく付け足す本数にも左右差が生じます。左右どちらかに新しいデザインのマツエクが多くついてしまうと、左右の仕上がりがチグハグになってしまいます。

とはいえ、前回のデザインがあまり気に入っていない場合、「目尻だけカールを下げたい」「黒目の上をもっと長くしたい」「もう少しナチュラルにしたい」といったデザイン変更の希望が出てくる場合もあるかと思います。

デザイン変更をしたい場合は、一度すべてオフしてから付け替えるほうが、キレイに仕上がります。

まとめ

本記事では、マツエクのリペアについて詳しく解説いたしました。

マツエク初心者の方にとって分かりづらいリペアについて、色々な疑問を本記事で解決して頂けたら幸いです。

リペアを上手に活用して、マツエクを長く楽しんでくださいね。

この記事を書いた人

歴10年の元アイリスト(美容師免許保有)。都内のアイラッシュサロンにて、これまで述べ10,000件以上のマツエク・まつ毛パーマの施術を行ってきました。自身の知識と経験をもとに、みなさんの「まつ毛のお悩み」を解決できるよう、お役立ち情報を発信しています。

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