マツエクやまつ毛パーマのホームケア用品である“コーティング剤”が気になっている方も多いかと思います。
しかし、具体的な効果や使い方が分からず、なかなか手を出せない方もいらっしゃるようです。
「コーティング剤を使う意味は何?」
「塗り方や塗るタイミングが分からない…」
「おすすめのコーティング剤はどれ?」
本記事では、このようにお悩みの方に向けてまつ毛のコーティング剤について詳しく解説していきます。
なお、本記事を執筆しているのは歴10年以上の元アイリストで、実際にコーティング剤を使用していた経験をもとに執筆を行っています。
マツエクやまつ毛パーマに使用するコーティング剤が気になっている方は、ぜひ本記事を参考になさってください。
まつ毛のコーティング剤とは?
コーティング剤は、マツエクやまつ毛パーマの施術後に使用するケア用品です。
コーティング剤には、アイラッシュサロンでの施術直後に使用する業務用と、ご自宅でのホームケアに使用する市販品があります。
どちらも、マツエクやまつ毛パーマの持ちを良くする目的で使用します。
まつ毛のコーティング剤のメリット・デメリット
まずは、コーティング剤のメリットとデメリットを確認していきましょう。
コーティング剤を塗ることで、以下のような効果があります。
- メリット…マツエクのグルーを水分や油分から保護する
- メリット…クッション材の役割でマツエクを衝撃や摩擦から保護する
- メリット…まつ毛の方向の乱れが整い、束感が出る
一方、コーティング剤を使用することで以下のような問題が起こる可能性があります。
- デメリット…施術直後にグルーが白くなることがある(白化現象)
- デメリット…古いコーティング剤に雑菌が繁殖する可能性がある
マツエクのグルーを水分や油分から保護する
コーティング剤を塗ることで、マツエク全体に被膜が一層できます。
この被膜には撥水効果があり、日常的に付着する水分や油分からマツエク本体やグルーを保護してくれます。
とくに、マツエクと自まつ毛を固定しているグルーは水分や油分の付着によって劣化が進むため、グルーが保護されることでマツエクの持ちが良くなる効果があります。
クッション材の役割でマツエクを衝撃から保護する
マツエクには日常的に衝撃や摩擦が加わりバラつきや取れる原因となっていますが、コーティング剤がマツエク全体を覆うことでクッション材の役割を果たします。
また、グルー内部のわずかな空洞からグルーの劣化が進む場合がありますが、コーティング剤を塗ることで空洞が埋まる効果もあり、劣化を遅らせる効果もあります。
まつ毛の方向の乱れが整い、束感が出る
コーティング剤はクリアマスカラのような効果があるので、塗りながらスクリューブラシでとかすことでまつ毛を方向を整えることができます。
また、適度に粘度があるコーティング剤の場合、まつ毛同士がくっついた状態で固まるので、トレンドの束感を出すことも出来ます。
施術直後にグルーが白くなることがある(白化現象)
マツエクのグルーは未硬化の状態で水分に触れると、塗れた部分が白くなることがあります。このことを、専門用語では白化現象(はっかげんしょう)といます。
施術後5時間ほど経過していればグルー表面は硬化しているため、基本的に白化現象が起こることはありません。
しかし、マツエクの施術後すぐにお客様ご自身でコーティング剤を塗ると、白化現象が起こる可能性があります。
古いコーティング剤に雑菌が繁殖する可能性がある
コーティング剤の先端は、マスカラのようなスクリューブラシタイプと、マニキュアのような筆タイプの2種類があります。
どちらも、先端が直接マツエクや自まつ毛に触れ、その後ボトルの中に収納するタイプです。
そのため、長期間の保有によって雑菌が繁殖する可能性があります。
使用した化粧品の保存期間はおよそ半年以内が推奨されていますので、衛生面を考慮するならば早めに使い切るか買い替えることをおすすめします。
マツエクのコーティング剤の種類
コーティング剤は、以下の3種類に大きく分類されます。
- サロン用のコーティング剤
- クリアのコーティング剤
- 黒いコーティング剤
サロン用のコーティング剤
アイラッシュサロンでプロが使用するコーティング剤は、市販のコーティング剤よりも持続力が高いものになります。
施術の直後に1度塗布すれば、約1週間ほど効果が持続します。ちなみに、塗布にかかる時間は1分もかかりません。
アイラッシュサロンのオプションメニューで塗布した場合、1回あたりの料金相場はおよそ500円~1,000円ほどです。
サロン用のコーティング剤は筆タイプのものがほとんどで、一般の方が使用するには塗布量の調整などが少々難しいものになります。
クリアのコーティング剤
市販品のコーティング剤の中で最も一般的なのが、クリア(透明)のタイプです。
先端はスクリューブラシで、マスカラのように根本から毛先にすべらせるように使用します。
サロン用よりも粘度が低くサラサラとしたテクスチャーである場合が多く、クレンジングで簡単に落ちます。
そのぶん、安定的に効果を発揮するためには毎日塗る必要があります。
黒いコーティング剤
コーティング剤の中には、黒い色素の入ったタイプがあります。
イメージとしては、粘度の低いサラサラとしたマスカラのような感じです。
クリアのコーティング剤と同様にグルーを保護する効果やマツエクの方向の乱れを整える効果がありますが、加えてマツエクをボリュームアップする効果があります。
マツエクをより黒々と華やかい見せたい方が、黒いタイプのコーティング剤を使用するケースがあります。
コーティング剤の塗り方
市販のコーティング剤を使用する場合、先端はスクリューブラシ状であるケースが多いため、一般的なマスカラのように使用します。
ただし、マスカラよりも粘度が低いため、液垂れを防ぐためにもボトルのフチでスクリューブラシにつく液の量を調整しましょう。
また、コーティング剤はグルーを保護することが主な目的であるため、マツエクの中間や毛先だけでなく、マツエクの根本までしっかり塗ることがポイントです。
サロン用のコーティング剤をネット通販で入手した場合など、先端が筆タイプである可能性があります。筆タイプは塗布量が多くなりがちなので、必ずボトルのフチで量を調整しましょう。そして、マツエクと自まつ毛の接着面を中心に塗布していきます。その後、マツエク用のコームやスクリューブラシを使用して、接着面に塗布した液を毛先のほうに伸ばしつつ、マツエクの方向を整えていきます。
コーティング剤を塗るタイミング
コーティング剤を塗るのは原則として1日1回です、朝の洗顔の後(メイクをする際)に塗布していきます。
化粧品の油分などがマツエクに付着する前にコーティングされている状態が望ましいので、化粧下地や日焼け止め、ファンデーションなどを塗る前にコーティング剤を塗りましょう。
なお、夜(入浴後や寝る前など)は塗る必要ありません。
コーティング剤の落とし方
コーティング剤は、通常のメイク落とし(クレンジング)で落ちます。
マツエクを装着している間は目元をゴシゴシこすることができないので、クレンジング剤を優しくなじませて洗いましょう。
なお、コーティング用の特別なリムーバーなどは存在しません。
コーティング剤とまつ毛美容液の違い
コーティング剤と同様にマツエクやまつ毛美容液のホームケア用品として人気なのが、まつ毛美容液です。
コーティング剤は主にまつ毛の保護を目的とした化粧品ですが、まつ毛美容液は自まつ毛にハリ・コシを与えることが主な目的であることがこの2つのアイテムの大きな違いです。
まつ毛美容液は、自まつ毛や根本の皮膚に浸透させる必要があります。
もし、コーティング剤とまつ毛美容液を併用する場合は、まつ毛美容液を先に塗りましょう。
コーティング剤は表面に被膜を張る効果があるため、先に塗ってしまうとまつ毛美容液の浸透が悪くなる可能性があるためです。
また、マツエクの持ちを良くする効果を期待されているのであれば、コーティング剤とまつ毛美容液をそれぞれ揃えることをおすすめします。
まつ毛美容液にはコーティング剤のような撥水効果がないので、水分や油分から保護する役割はほとんどないためです。
おすすめのコーティング剤
コーティングを選ぶ際は、下記3点に注目しながら選ぶようにしましょう。
- 「マツエク」「まつ毛パーマ」に使えるか
- 色が「クリア」か「ブラック」かどうか
- 潤い成分や美容成分が含まれているか
油分の含まれているコーティング剤を使用してしまうとマツエクの持ちがかえって悪くなる可能性もあるので、注意が必要です。
また、色はクリアとブラックの2種類がありますので、お好みに合わせて選ぶ必要があります。
コーティング剤の中には美容成分が含まれている製品もあるので、せっかくならばまつ毛に優しい処方のものを選ぶのがおすすめです。
マツエクやまつ毛パーマに使用でき、ビタミンAやビタミンC、ヒアルロン酸Naなどの美容成分も含まれているクリアのコーティング剤なら、「BELLE(ベル)」のルアーラッシュコーティングエッセンスがおすすめです。
ほかの商品も気になる方は、下記の記事におすすめのコーティング剤がまとめられていますのでよければ参考になさってください。
まとめ
本記事では、まつ毛のコーティング剤について詳しく解説してきました。
コーティング剤はマツエクやまつ毛パーマのホームケア用品として人気のアイテムです。
マツエクのグルーを水分や油分から保護したり、自まつ毛の方向と整え束感を出したりする効果があります。
マツエクやまつ毛パーマの持ちが良くなりますので、コーティング剤をぜひチェックしてみてください。