マツエク(まつ毛エクステ)は、人気の美容施術の一つです。
しかし、まだマツエクの施術を受けたことがない方にとっては、何かと疑問や不安が多いのも事実です。
[say name=”お客様” img=”https://eyelash-press.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/komarigao-4.jpg”]マツエクって、そもそも何なの?[/say]
[say name=”お客様” img=”https://eyelash-press.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/komarigao-3.jpg”]本数とかデザインとか、よく分からない…[/say]
[say name=”お客様” img=”https://eyelash-press.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/komarigao-2.jpg”]施術を受けるにはどうすればいいの?[/say]
このようにお悩みの方に向けて、本記事ではマツエクに関する基礎知識を解説していきます。
本記事を執筆しているのは、2012年よりマツエクの施術を行ってきた元アイリストです。
マツエクに興味をお持ちの方は、ぜひ本記事を参考になさってください。
なお、かなり網羅的な内容となっておりますので、目次を参照いただき気になるところからご覧頂いても構いません。
マツエクとは?
マツエクとは“まつ毛エクステンション”の略語で、人工毛を自まつ毛に装着することで目元を華やかに演出する美容施術です。
なお、マツエクは1種類ではなく、デザインや毛質、本数などを自由に選ぶことができます。
[say]そのため、仕上がりはナチュラルにもゴージャスにも調整することが可能です![/say]
マツエクは1度つけるとおよそ1ヶ月ほど持続し、マツエクを装着している間はマスカラやビューラーが不要になります。
マツエクの付け方
マツエクは、アイリストと呼ばれる施術者が、ツィーザー(ピンセット)を使用して、お客様の自まつ毛1本1本に人工毛を装着していきます。
装着する人工毛は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)という人工樹脂でつくられていますが、本物の自まつ毛のように毛先にかけて細く加工されています。
まるで自まつ毛のような自然な見た目なので、目元をナチュラルに盛ることができます。
[say]デザインにもよりますが、人工的な違和感はほとんどありません![/say]
なお、装着には専用の接着剤(グルー)を使用します。
マツエクの持ち
マツエクのグルーには耐水性があるため、洗顔や入浴をしただけでは簡単に外れることはありません。
とはいえ、1度つけたマツエクは永久的に固定されるわけではなく、自まつ毛の生え変わりやグルーの劣化によって毎日少しずつ外れていきます。
マツエクの持ちには個人差がありますが、およそ1ヶ月ほどの持続します。
マツエクのメンテナンス
マツエクは少しずつ劣化していくため、見た目の美しさを維持するためには定期的なメンテナンスが必要になります。
2週間~3週間ほど経つと方向の乱れやスキマが気になるようになるため、状態の悪いマツエクのみを外して付け足しをする「リペア」を行います。
3週間~4週間ほど経つと状態の良いマツエクがほとんど残っていないため、わずかに残っているマツエクをすべて外して「付け替え」を行います。
マツエクを完全に取りたい場合は「オフ」のみを行います。
「マツエク」と「ビューラー・マスカラ」の違い
ビューラーとマスカラは手軽なメイク手法ですが、毎朝行うには手間と時間がかかるため、マツエクを装着することで時短を行う方が増えています。
また、ビューラーで朝に立ち上げたカールは夕方になると下がったり、マスカラは涙や皮脂でにじみやすくパンダ目になったりする可能性があります。
その点、マツエクはカールが下がったりパンダ目になることはありません。
また、ビューラーの使用方法によっては自まつ毛を引っ張ってしまう可能性があるため、マツエクよりも自まつ毛が傷んでしまう方もいらっしゃいます。
「マツエク」と「つけまつ毛」の違い
つけまつ毛は、数十本~数百本の人工毛が1列に並んだシートをまぶたの皮膚に貼り付けていくものです。手軽なメイク手法ですが、マツエクに比べると見た目が不自然になります。
マツエクは、自まつ毛1本に人工毛を1本ずつ装着する技術ため、つけまつ毛よりも自然です。
また、マツエクの接着剤は1ヶ月ほどの耐久性がある強力な接着剤ですが、つけまつ毛に使用する接着剤は洗顔やクレンジングで落ちるマイルドな接着剤です。
そのため、涙や皮脂が大量に付着すると外れてしまう場合もあります。
「マツエク」と「まつ毛パーマ」の違い
まつ毛パーマは、薬剤を使用して自まつ毛にカールのみを形状記憶させる施術です。そのため、自まつ毛以上の太さや長さが出るわけではありません。
一方、マツエクは人工毛を装着するため、自まつ毛にはない太さ・長さ・カールを出すことができます。
まつ毛パーマの場合、自まつ毛以上の太さや長さを出すためには、まつ毛パーマをかけた上からマスカラを塗る必要があります。
ただし、ここ最近はナチュラルメイクがトレンドなので、マツエクよりも自然なまつ毛パーマの人気が再熱しています。
マツエクのメリット
マツエクには、以下のようなメリットや効果があります。
[list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- メリット…自まつ毛にはないボリューム感が出る
- メリット…ビューラーとマスカラの手間が省ける
- メリット…カールの下がりやパンダ目の心配がない
- メリット…水に濡れても取れない
- メリット…スッピンでもキチンと感が出る
[/list]
マツエクは、あらかじめ太さ・長さ・カールのついた人工毛を装着するため、希望するボリューム感が出るうえ、毎朝のメイクでマスカラとビューラーをする手間が省けます。
また、涙、皮脂、汗などでにじむこともなく、洗顔や入浴はもちろん、海やプールなどのレジャーでも外れることがありません。そのため、ノーメイクで過ごすときにも目元が華やかな状態が続きます。
マツエクのデメリット
一方、マツエクには以下のようなデメリットやリスクもあります。
[list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- デメリット…施術に費用と時間がかかる
- デメリット…自まつ毛の負担になる可能性がある
- デメリット…その日の気分でボリューム感を変えられない
[/list]
マツエクはアイラッシュサロンでの施術となるため、施術に費用と時間がかかります。
また、装着するマツエクの重さによっては自まつ毛が傷む可能性があるため、負担にならないデザインを選ぶ必要があります。
1度つけたら次のメンテナンスまではデザインを変えられないので、メイクのようにその日の気分によって変化を楽しむことは出来ません。
マツエクの種類
マツエクには毛質や技術の種類がいくつかあり、お好きなものを組み合わせることが可能です。
どれを選ぶかによって、見た目はもちろん、マツエクの持ちや、自まつ毛への負担が変わってきます。
シングルラッシュ
マツエクで最もスタンダードなのが「シングルラッシュ」です。シングルラッシュとは、1本の自まつ毛に1本の人工毛を装着していく技術の総称です。
シングルラッシュに使用する毛質にはいくつか種類があり、「シルクエクステ」「ミンクエクステ」「セーブルエクステ」「フラットラッシュ」などが代表的です。
これらの毛質はすべて同じ素材でつくられていますが、それぞれ加工方法が異なります。
表面の質感(ツヤ、マット)、毛先の太さ(先細、先太)、毛のハリ感(硬い、柔らかい)、毛の重量(重い、軽い)などが主な違いです。
下まつ毛のマツエク
シングルラッシュを使用して、下まつ毛にマツエクを装着することも可能です。
マツエクをつければマスカラのにじみがなくなるため、汗をかく時期や涙の出やすい結婚式などに人気です。
下まつ毛のマツエクの場合は、上まつ毛に装着するよりも短めのマツエクで自然に仕上げていきます。
ボリュームラッシュ
1本の自まつ毛に複数本の人工毛を装着する「ボリュームラッシュ」というマツエクがあります。
ボリュームラッシュは、極細のマツエクを3本~5本ほどの束にして装着していきます。
束は扇のように根本のほうを1つにまとめ、毛先にかけてセパレートさせていきます。
そのため、毛先はフワフワとした繊細な仕上がりになり、根本は太いマツエクのように濃さが出ます。
マツエクの特殊技術
その他にも、マツエクには各技術を応用させた特殊技術があります。
自まつ毛を立ち上げてからマツエクを装着する「アップワードラッシュ」、フラットラッシュとボリュームラッシュで自まつ毛をサンドする「バインドロック」、まつ毛パーマの1種であるパリジェンヌラッシュリフトをかけた上からマツエクを装着する「パリエク」などが代表的です。
こういった特殊技術はどのアイラッシュサロンでも施術を受けられるわけではなく、お店によって取り扱いが異なります。
マツエクのデザイン
マツエクのデザインは、太さ・長さ・カールに様々なバリエーションがあります。
また、これらを組み合わせて全体のシルエットを自由自在に変化させることが可能です。
マツエクの太さ・長さ・カール
マツエクの太さは、0.1mm、0.12mm、0.15mm、0.18mm、0.2mmなどがあります。このうち人気が高いのは、ちょうどマスカラを塗ったくらいの濃さが出る0.15mmです。
長さは、8mm~13mmくらいを使用するのが一般的で、自まつ毛よりも数mm長い10mmや11mmが人気です。ちなみに、これより短いものも長いものもあります。
太さは、カールの弱いJカール、真ん中のCカール、カールの強いDカールなどがあり、ビューラーで上げたように仕上がるCカールが人気です。
ただし、太さ・長さ・カールいずれも、自まつ毛の状態や目の形状によって「合う・合わない」があるので、一般的な人気に左右されずにご自分に合ったものを選ぶことが大切です。
全体のシルエット
全体を同じ太さ・長さ・カールで装着するのではなく、部分的に組み合わせを変えて全体のシルエットを変えることも可能です。
例えば、黒目の上だけマツエクを長めにすると縦幅が強調されて目が丸く見えるため、可愛らしい印象にすることができます。このデザインのことを、一般的には「キュート」と呼びます。
また、目尻だけカールを下げることで優しい印象にすることができるので、このデザインのことを「タレ目」と呼びます。
「キュート」や「タレ目」以外にも「ナチュラル」や「セクシー」などが人気のデザインで、その他にも組み合わせ次第で色々なデザインにすることができます。
マツエクの本数
マツエクは自まつ毛に装着していく技術であるため、もともと生えている自まつ毛以上の本数を装着することはできません。
ただし、自まつ毛の本数以内であれば、本数を少なめにつけたり多めにつけたりといった調整が可能です。
なお、日本人の平均的な自まつ毛の本数は150本前後で、これより少ない方や多い方もいらっしゃいます。
また、同じ本数でも目の横幅によって密度が変化するため、人によって濃さは変わります。
シングルラッシュの本数
マツエクの本数は少ないほどナチュラルに、多いほどゴージャスに仕上がります。
つけるマツエクの種類やお客様の目幅によって見た目の印象は変化しますが、一般的には本数ごとに以下のようなニーズがあります。
[list class=”li-chevron li-mainbdr main-c-before”]
- 40本、60本…リペアや付け足しで使用する本数
- 80本、100本…お試しコースや、ナチュラル希望の場合
- 120本、140本…ナチュラルすぎず、ほどよく華やかさが欲しい場合
- 160本、180本…ボリューム感が欲しい方に多い本数
- 200本以上…かなり濃く仕上げたい方に多い本数
[/list]
束タイプの本数
ボリュームラッシュやバインドロックなど、束タイプのマツエクの本数はシングルラッシュと数え方が異なります。
例えば、1本の自まつ毛に4本のマツエクを装着した場合は、4本ではなく1束と表記することがほとんどです。
また、1束に使用するマツエクの本数はアイラッシュサロンによって異なります。
3本で1束の場合は3D、4本で1束の場合は4D、5本で1束の場合は5Dなどと表記する場合もあります。
マツエクの施術を受けるなら
マツエクの施術を受けるためには、アイラッシュサロンに行く必要があります。
マツエクの施術を行うことができる物は、美容師免許を取得している美容師だけです。
なお、マツエクの施術を行う者のことは「アイリスト」「アイデザイナー」などと呼びます。
アイラッシュサロンの予約方法
美容サロンの予約サイト(Hptpepperbeautyなど)で、アイラッシュサロンの予約を行いましょう。
立地条件などからアイラッシュサロンを選び、希望するメニューがあればネットから予約するのが一般的です。
ちなみに、アイラッシュサロンによって技術や接客のレベルが異なるので、予約する前に口コミなどを確認することをおすすめします。
とくに問題なさそうであれば、予約サイトの指示に従い項目を選択していき、すべて入力すれば予約が完了します。
マツエクの料金相場と施術時間
マツエクの料金相場は、シングルラッシュの場合で3,000円~8,000円ほどと、アイラッシュサロンによってピンキリです。
メニューや本数によっては1万円以上かかる場合もありますが、一般的には5,000円以内で施術できるメニューを設けているアイラッシュサロンがほとんどです。
施術時間はシングルラッシュの場合で1時間ほど、特殊技術の場合は2時間ほどかかることもあります。
なお、初回来店の場合はアフターケアに関する説明やカウンセリングに時間がかかるケースがあるため、通常よりも30分程度多めに時間を見積ることをおすすめします。
マツエクに行くときのメイク
マツエクに行くときは、マスカラやビューラーなどのまつ毛のメイクは控えましょう。
アイシャドウ、アイライン、ファンデーションなどはしていて大丈夫です。
アイプチはしたまま施術することも可能ですが、しない状態で来店するほうが無難です。
また、コンタクトは施術前に外す可能性が高いので、必要な方はコンタクトケースを持参しましょう。
アイラッシュサロンでの過ごし方
アイラッシュサロンに到着したら、まずはカウンセリングを行い、デザインなどを決めます。
その後は、ベッド(リクライニングチェア)に仰向けになり、目をつむった状態で施術を受けます。
施術が終わるまでは動くことができないので、うとうと眠ってしまっても大丈夫です。(いびきもOK!)
施術が完了したら鏡で仕上がりの確認を行い、アフターケアなどの注意事項の説明を受け、お会計をして終了です。
必要ならば、退店する前にメイク直しをすることも可能です。
マツエクのアフターケア
マツエクを装着したら、適切なアフターケアを行う必要があります。
マツエク当日の注意点
グルーが乾く前に水分に触れてしまうと、硬化不良によってマツエクの持ちが悪くなる可能性があります。
そのため、マツエクを装着した当日は、5時間~6時間ほどグルーを自然乾燥させる必要があります。
洗顔や入浴などは、5時間~6時間が経過してから行いましょう。
汗をかくスポーツやホットヨガ、サウナなども、できればグルーが乾いてから行うようにしてください。
マツエク中クレンジング
マツエクのグルーは油分に弱い性質があり、油分に触れることで劣化が早まります。
そこで注意が必要なのは、クレンジング(メイク落とし)の選び方です。
マツエクを装着したら、原則としてはオイルフリーのクレンジング(ジェルクレンジングなど)を選ぶようにしてください。
ただし、最近はマツエクに対応しているオイルクレンジングが販売されているので、パッケージに「マツエクOK」などと表記があれば使用可能です。
また、マツエクは摩擦に弱くゴシゴシこすることができないので、メイクと馴染みやすいクレンジングを選ぶことも大切です。
マツエク中のメイク
マツエクを装着したら、その上からビューラーやマスカラをすることが原則禁止です。
ビューラーをマツエクの上からかけてしまうと、キレイにカールされず折れたような仕上がりになり、戻したくても自まつ毛のようには元に戻りません。
また、またマツエクの上にマスカラを塗ると、マスカラに含まれる油分でマツエクが取れやすくなったり、マツエクの根本付近にメイク残りとして蓄積していく可能性があります。
マツエクの上にマスカラを塗る場合は必ず、マツエク専用のマスカラを使用するようにしましょう。
なお、アイラインやアイシャドウは、いつも通り使用しても構いません。
アイプチは使用しても構いませんが、やりづらくなるのでアイテープなどに変えることをおすすめします。
マツエクを長持ちさせる方法
マツエクは、丁寧に取り扱うことで平均よりも長持ちさせることが可能です。
また、より長持ちさせるためにはコーティング剤によるお手入れをおすすめします。
コーティング剤を塗ることで、水分や油分がグルーに付着するのを防ぎ、摩擦や衝撃からマツエクを保護してくれます。
マツエク中の自まつ毛のケア
マツエクの装着中は、自まつ毛に多少の負担がかかるのは避けられません。
そこで大切なのが、まつ毛美容液によるケアです。
多くのまつ毛美容液はマツエクの上から塗布することが可能で、コーティングの役割を兼ねているものもあります。
まとめ
本記事では、マツエクに関する基礎知識を網羅的にご紹介してきました。
マツエクについて大まかなことがお分かりいただければ幸いです。
本記事でご紹介した内容をもっと詳しく解説している記事もありますので、気になる方は各記事も参考になさってください。