「パリジェンヌラッシュリフト」は、ここ最近とても人気の施術です。
アイラッシュサロンのSNSや予約サイトなどで、美しく立ち上がったまつ毛の画像などを見て、実際に施術を受けてみたいとお考えの方も多いかと思います。
とはいえ、今まで一度も受けたことがない施術に挑戦するのは勇気がいりますよね。
[say name=”お客様” img=”https://eyelash-press.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/komarigao-2.jpg”]パリジェンヌが気になる!どんな施術なの?[/say]
[say name=”お客様” img=”https://eyelash-press.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/komarigao-1.jpg”]マツエクをやめてパリジェンヌに変えようか悩んでる…[/say]
[say name=”お客様” img=”https://eyelash-press.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/komarigao-4.jpg”]普通のまつ毛パーマとは何か違いがあるの?[/say]
筆者はアイリストとしてお客様にパリジェンヌラッシュリフトの施術をしてきた側ですが、パリジェンヌに興味をお持ちのお客様からこのようなご相談を受け、お答えする機会が多くありました。
そこで本記事では、話題のパリジェンヌラッシュリフトについてのあらゆる不安や疑問が解決できるよう網羅的に解説していきたいと思います!
「私もパリジェンヌラッシュリフトをかけてみたい!」とお考えの方は、ぜひ本記事を参考になさってください。
パリジェンヌラッシュリフトとは?
パリジェンヌラッシュリフト(以下、パリジェンヌ)は、まつ毛パーマの種類の中でも「次世代まつ毛パーマ」と呼ばれるアイラッシュメニューの一種です。
マツエクのように人工毛を装着してボリュームアップするのではなく、自まつ毛そのものを生かすパーマ系の施術ため、ナチュラルな見た目を好むお客様を中心に人気を集めています。
また、自まつ毛へのダメージが少なく、自まつ毛が長く見えることが特徴です。
[memo title=”次世代まつ毛パーマとは?”]
次世代まつ毛パーマとは、従来のまつ毛パーマにありがちな「自まつ毛が傷む」「自まつ毛が短く見える」といった問題点を改良した、最先端のまつ毛パーマの技術です。
化粧品登録された薬剤を使用するため、自まつ毛が傷みにくくなっています。また、自まつ毛全体にカールをつけず根本をメインで上げていくため、自まつ毛が長く見える効果があります。
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パリジェンヌラッシュリフトの施術方法
パリジェンヌがどのような施術か詳しく知るためにも、大まかな施術の流れを確認していきましょう。
なお、パリジェンヌ初心者のお客様に分かりやすく解説するため、専門用語の使用を避け、噛み砕いた表現をしています。
手順その1.「下準備を行う」
まずは、下まぶたにテーピングを行い、下まつ毛を巻き込まないよう保護していきます。
その後、パリジェンヌをかける上まつ毛を前処剤で丁寧に拭いていきます。
前処理剤には、自まつ毛に付着した汚れや油分を拭き取るだけでなく、自まつ毛のpH(ペーハー)を調整することで薬剤の反応を良くする効果があります。
手順その2.「自まつ毛を巻き上げる」
次に、上まぶたにロッドと呼ばれるシリコン製の型を乗せます。そして、水溶性グルーと呼ばれる水で落とせる接着剤やテープを使用して、ロッドを固定します。
ちょうど良い位置に固定したロッドが動かないように片手で抑えながら、ツィーザー(ピンセットのことです)をもう片方の手に持ち自まつ毛を巻き上げていきます。
[say]巻き上げた自まつ毛をロッドに貼り付けるのにも、水溶性グルーを使用していきます。[/say]
すべての自まつ毛がロッドに張り付いたら、1回目の巻き上げは完了です。
手順その3.「1剤で自まつ毛を軟化させる」
セッティング剤の1剤は、自まつ毛内部の組織の結合を弱めて軟化させる作用があります。
巻き上げた自まつ毛の根元付近に1剤を塗り、浸透するまで時間を置きます。この段階では、自まつ毛が柔らかくなっているだけでパーマはまだかかっていません。
[open title=’パリジェンヌの施術方法をもっと見る’]
手順その4.「自まつ毛を巻き直す」
1剤が浸透すると水溶性グルーがふやけて巻き上げがゆるむため、1剤を拭き取ってから再度キレイに巻き直していきます。
この巻き上げが最終的な仕上りの形に影響するので、巻き残しやゆるみのないよう完璧な状態に整えます。
手順その5.「2剤で自まつ毛を硬化させる」
セッティング剤の2剤には、自まつ毛内部の組織を結合させて硬化する作用があります。
巻き上げ直した自まつ毛に2剤を塗って、浸透するまで時間を置きます。2剤が浸透すると、パーマがかかった状態になります。
【手順その6.】拭き取りをする
自まつ毛やまぶたに付いている薬剤などを、すべて拭き取ります。
柔らかいスポンジを使用して拭き取っていくので傷みなどはありませんが、このタイミングでまぶたのお化粧は全て落ちてしまう可能性があります。
手順その7.「ブラックコーティングで保護する」
最後に、ブラックコーティングと呼ばれる薄いマスカラのようなもので、パリジェンヌのかかっている自まつ毛を保護していきます。
施術後3時間ほどはセッティング剤の反応が完全には止まっていない状態が続くので、誤って形が崩れないよう固定する効果があります。
ブラックコーティングが乾いたら、パリジェンヌの施術は完了です。
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パリジェンヌラッシュリフトのメリット・デメリット
パリジェンヌには、ほかの施術にはない魅力がある一方で、人によっては相性の悪い部分もあります。
施術を受ける場合は、パリジェンヌのメリットとデメリットをどちらも確認し、ご自分に合うか合わないか判断することをおすすめします。
パリジェンヌのメリットは、以下の通りです。
[list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- メリット…自まつ毛が最大限に長く見える
- メリット…まつ毛パーマよりも自まつ毛が傷みにくい
- メリット…マツエクよりも持続期間が長い
- メリット…下がりまつ毛が矯正される
- メリット…ナチュラルに盛れる
[/list]
人工毛を装着するマツエクに比べてパリジェンヌは仕上りがナチュラルで、持ちも良いことがメリットです。
また、根本から立ち上げるため下がりまつ毛が矯正されるほか、自まつ毛が長く見える特徴もあります。
セッティング剤と呼ばれる化粧品登録された薬剤を使用していくため、従来のまつ毛パーマよりも自まつ毛が傷みづらいことも嬉しいポイントでし。
しかし、パリジェンヌにはデメリットもあります。パリジェンヌのデメリットは、以下の通りです。
[list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- デメリット…仕上がりが物足りなく感じることがある
- デメリット…アイメイクでマスカラを塗る手間が発生する
- デメリット…一重(ひとえ)や奥二重(おくぶたえ)では上がらないことがある
- デメリット…パッチリ二重(ふたえ)では上がりすぎることがある
[/list]
パリジェンヌは、人工毛でボリュームを出すマツエクに比べると仕上りが物足りない可能性があります。そのため、アイメイクではマスカラを塗る手間が発生します。
また、根本のみを立ち上げるため、まぶたの厚みがある方やたるみがある方は、仕上りが上がって見えづらいケースがあります。逆に、パッチリ二重の方や自まつ毛がもともと上向きに生えている方は上がりすぎてしまうこともあります。
このように、人によって立ち上がりの強弱に差が出ることがパリジェンヌのデメリットです。
パリジェンヌのデメリットについて詳しくまとめた記事がありますので、良い部分だけでなく悪い部分までしっかり把握されたい方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフトとまつ毛パーマの違い
パリジェンヌは次世代まつ毛パーマの一種ではありますが、一般的に「まつ毛パーマ」と呼ばれる施術とは仕上りや施術方法が異なります。
パリジェンヌは、自まつ毛にカールを付けずにストレートのまま、自まつ毛の根本のみを立ち上げる施術です。
[say]自まつ毛がスッと上に伸びたような仕上りで、自まつ毛が長く見えるメリットがあります。[/say]
しかし、根本の立ち上がりが仕上りに直結するため、まぶたの厚みなどによっては立ち上がりが弱くなるデメリットがあります。
これに対しまつ毛パーマ(以下、マツパ)は、自まつ毛を全体的にカールさせていく施術です。自まつ毛がクルンと巻かれるぶん、かえって短く見えてしまうことがデメリットです。しかし、パリジェンヌにはない可愛らしいカール感に仕上がることが特徴で、根本の立ち上がりが仕上りに関係しないため、まぶたが厚い人でも美しく仕上がることがメリットです。
このほかにも、パリジェンヌとマツパには薬剤の種類などいくつかの違いがあり、仕上りや効果に差が出ます。また、人によって向き・不向きが分かれます。
パリジェンヌとマツパの違いについて詳しくまとめた記事がありますので、どちらが合うかお悩みの方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフトとラッシュリフトの違い
「パリジェンヌラッシュリフト」と「ラッシュリフト」は、どちらも次世代まつ毛パーマです。自まつ毛の根本を中心に立ち上げていく点や、化粧品登録された薬剤を使用していく点は、どちらも共通しています。つまり、“ほぼ”同じような施術内容です。
しかし、パリジェンヌラッシュリフトとラッシュリフトにはいくつか違いがあります。
パリジェンヌは、ラッシュリフトの中でも特定の施術のことを指すため、原則的に指定の薬剤やロッドを使用して施術していきます。一方ラッシュリフトは薬剤やロッドの種類が豊富で、アイラッシュサロンが好きなものを使用して良いため、中間や毛先にほんのりカールをつけることも可能です。
パリジェンヌラッシュリフトとラッシュリフトの違いについて詳しくまとめた記事がありますので、お困りの方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフトと一重(ひとえ)や奥二重(おくぶたえ)の相性
パリジェンヌを一重(ひとえ)や奥二重(おくぶたえ)の方がかけた場合、「ほとんど上がって見えない」といった失敗が起こるケースがあります。
それは、一重まぶたや奥二重の方が目を開けた時に、自まつ毛の根本にまぶたの皮膚が当たることがあるためです。パリジェンヌは自まつ毛の根本のみを立ち上げる施術ですが、まぶたの皮膚が自まつ毛の根本を押してしまうと、上がらない原因となります。
また、一重まぶたや奥二重の方の場合、二重まぶたの方に比べてまぶたのリフトアップ効果を実感しやすくなっています。人によっては、パリジェンヌをかけることで一時的に二重まぶたのように見える場合もあります。
一重や奥二重の方がパリジェンヌをかけた場合について詳しくまとめた記事がありますので、ご不安な方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフトと二重(ふたえ)の相性
パリジェンヌを二重(ふたえ)の方がかけた場合、ほとんどのケースではモデル画像のようなキレイな仕上りになります。
しかし、ぱっちり二重によって自まつ毛が平均よりも上向きに生えている人の場合、かえって上がりすぎてしまう場合があります。
パリジェンヌが上がりすぎた場合の原因や直し方について詳しくまとめた記事もありますので、上がりすぎる心配がある方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフトの持ち
パリジェンヌの持ちは、平均すると1ヵ月~1ヵ月半ほどです。
一度かけたパリジェンヌがゆるんでいくのではなく、自然な代謝によって自まつ毛が生え変わっていき、1ヵ月~1ヵ月半ほど経つとカールが下がってきたような感じがしてきます。
パリジェンヌの持ちについて詳しくまとめた記事がありますので、かけ直す頻度について知りたい方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフトとマツエクの併用
パリジェンヌは、上からマツエクを装着することが可能です。
従来のまつ毛パーマでは、マツエクを装着するのに必要な自まつ毛の接着面にカールがついてしまい、マツエクを装着することができませんでした。
しかし、パリジェンヌでは自まつ毛の根本のみを立ち上げるため、マツエクを装着するのに必要な接着面がストレートのままなので、マツエクを装着することが可能です。
なお、パリジェンヌとマツエクを併用するメニューのことを「パリエク」と呼びます。
パリエクについて詳しくまとめた記事もありますので、パリジェンヌとマツエクの併用をお考えの方はあわせてご覧ください。
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パリジェンヌラッシュリフト当日の注意点
パリジェンヌの施術を受ける当日は、マスカラやビューラ-など自まつ毛のメイクをせずにアイラッシュサロンに来店してください。ファンデーションやアイシャドウはしていても施術可能ですが、施術の過程で取れてしまう可能性が高いです。
なお、パリジェンヌの施術直後からメイク直しをすることが可能です。ただし、つくったばかりの形が崩れないよう気を付けながらメイク直しをしてください。
また、3時間~4時間はセッティング剤の反応が完全に止まっていない状態が続くため、お風呂に入るのは3時間~4時間が経過してからにしましょう。クレンジング剤や基礎化粧品などによってパリジェンヌの持ちが変わることはないので、お好きなものを使用して構いません。ただし、ゴシゴシこすると自まつ毛が抜けてしまう原因となるので、必要以上にこすらないようにしましょう。
自まつ毛のためにまつ毛美容液は使用することをおすすめしますが、まつ毛美容液にも水分が含まれているため、当日に塗る場合は3時間~4時間が経過してからが無難です。
パリジェンヌの注意点について詳しくまとめた記事もありますので、当日の過ごし方やお手入れ方法で気を付けたほうがいいことを知りたい方は参考にしてください。
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まとめ
本記事では、パリジェンヌラッシュリフトについて詳しく解説してきました。
パリジェンヌは、根本からの立ち上げによって自まつ毛が最大限に長く見える特徴があります。
また、化粧品登録されたセッティング剤の使用によって従来のまつ毛パーマよりも自まつ毛へのダメージが少ないメリットもあります。
マツエクとの併用も可能なので、自まつ毛のボリュームだけでは物足りない方にはパリエクもおすすめです。