パリジェンヌラッシュリフト(以下、パリジェンヌ)の持ちは、おおむね4週間ほどが平均です。
ただし、持ちには個人差があります。
持ちが悪い方の場合は3週間ほどで劣化が感じられ、持ちが良い方であれば5〜6週間ほど持続する場合もあります。
本記事では、パリジェンヌの持ちについて詳しく解説していきます。
また、持ちが悪いと感じている方や、今より持ちを良くしたいとお考えのために、長持ちさせるコツもご紹介していきます。
パリジェンヌラッシュリフトの持ち
パリジェンヌは、薬剤を使用してまつ毛のカールを形状記憶していく技術であるため、ある日突然にカールが取れることはありません。
施術から日数が経過することで、徐々にカールのゆるみやバラつきなどの劣化を感じ始めます。
このように、カールのゆるみやばらつきが起こり劣化が気になるまでの持続期間のことを「持ち」と呼びます。
持ちが気になり始めたらサロンに再訪し、メンテナンスを行いましょう。
なお、パリジェンヌが劣化するのは、薬剤によるカールの形状記憶が少しずつ取れていくことだけが原因ではなく、自まつ毛の代謝によってストレートなまつ毛に生え変わっていくことも原因です。
パリジェンヌの持ちの平均
パリジェンヌの持ちには個人差がありますが、平均的には4週間くらいの持ちの方がほとんどです。
実際に、筆者がパリジェンヌの施術をしたお客様たちも4週間ほどの持ちの方が多く、筆者自身がパリジェンヌをかけた4週間ほど持ちました。
4週間ほど経つと、少しずつストレートな自まつ毛の割合が増えてきて、物足りなさを感じたり部分的な下がりが気になったりしてきます。
ただし、自まつ毛の生え変わるスピードは人によって違います。
また、生え変わるのが早い方は平均よりも持ちが短い場合があり、かなり早い人の場合だと3週間ほどで取れが気になるケースもあります。
生え変わるのが遅めの方は平均よりも持ちが長い場合がありますが、持ちが長めの場合も自まつ毛の生え変わりが起こらないわけではないので、2ヵ月以上持つ方はほとんどいらっしゃいません。
また、自まつ毛の生え変わるスピードに左右差がある場合は、パリジェンヌの持ちに左右差が生まれる場合もあります。
パリジェンヌの持ちを良くする方法
これまで解説した通り、パリジェンヌが取れるのは自まつ毛の生え変わりによるもので、パリジェンヌの持ちは自まつ毛の生え変わるスピードによって多少の個人差が出ます。
つまり、自まつ毛が生え変わる以上は平均的な持ちより大幅に長持ちさせることは難しいですが、お手入れの方法などによってはメンテナンスの周期を少し伸ばすことも可能です。
そこで、パリジェンヌを長持ちさせるためのポイントをいくつかご紹介していきます。
洗浄力の高いクレンジングを使用する
パリジェンヌを長持ちさせるためには、目元をこすらないことが大切です。
クレンジングによる摩擦は毎日の化粧落としの際に起こるため、できるだけ少なく抑えることが大切です。
マスカラリムーバーを使用する
使用しているマスカラが協力なウォータープルーフの場合など、クレンジングだけでは簡単に落ちない場合もあるかと思います。
そんな方は、マスカラリムーバーのひと手間を加えてマスカラオフするのもおすすめです。
まつ毛美容液で自まつ毛をケアする
パリジェンヌを長持ちさせるためには、自まつ毛の成長を促進させるまつ毛美容液を使用することをおすすめします。
また、自まつ毛そのものをケアすることで切れ毛などの予防にもなるため、パリジェンヌを美しく保つことができます。
注目の美容成分であるヒト幹細胞入りのまつ毛美容液なら、副作用の心配もありません。
取れかけはホットビューラーで応急処置をする
自まつ毛は左右で生え変わるスピードが違ったり、目頭や目尻だけが先に生え変わったりと、一定ではないことがほとんどです。
部分的にパリジェンヌが取れると、早めにかけ直したくなる場合もありますよね。
そんな時は、ホットビューラーで応急処置をするのがおすすめです。
パリジェンヌの施術と同じように、自まつ毛の根本だけを立ち上げるようにホットビューラーを当てることで、パリジェンヌの取れている部分と残っている部分を馴染ませることができます。
パリジェンヌの上からマツエクを付けている場合も、同様に自まつ毛の根本だけにホットビューラーを当てることで下がっている部分を立ち上げることができます。
かけ直しをしなくても、応急処置をすれば部分的なパリジェンヌの取れを馴染ませることができるので、取れが少しだけ気になるときにはおすすめの方法です。
パリジェンヌの持ちが悪い原因
パリジェンヌをかけた方の中には、劣化が早いと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
パリジェンヌの持ちには個人差があるため、平均期間よりもちが良かったり悪かったりすることは珍しくありません。
とはいえ、持ちが悪い原因がわかったほうが安心ですよね。
そこで、パリジェンヌの持ちが悪くなるよくある原因をご紹介いたします。
「持ち」に対する定義の誤解
そもそも、パリジェンヌの持ちに対する定義を誤解している方がごくまれにいらっしゃいます。
パリジェンヌの持ちとは、すべての自まつ毛がストレートに生え変わるまでの期間のことではありません。
しかし、すべてのまつ毛がストレートに生え変わるまでの期間をパリジェンヌの持ちと誤解しているお客様がときどきいらっしゃいます。
パリジェンヌがすべてストレートに生え変わるまでの期間は、3ヵ月ほどかかります。
そのため、パリジェンヌの持ちについての認識が異なるお客様からすると、3ヵ月持つと思っていたパリジェンヌが予想以上に早く取れたとなれば「3ヵ月以上持つって聞いたのに、1ヵ月で取れてきた…」とネガティブな印象を抱かれるのも無理はありません。
ですが、3ヵ月という期間はパリジェンヌの一般的な持ちの期間ではありませんので、取れが異常に早かったと落ち込む必要はありません。
あくまでも、パリジェンヌの持ちは取れが気になってきたタイミングのことで、逆に言えば3ヵ月も持つ方はそうそういらっしゃいませんから、ご安心ください。
施術後すぐにシャワーや入浴をした
パリジェンヌの施術を受けてから3~4時間以内は、セッティング剤の反応が完全には止まっていない状態で、自まつ毛の内部で結合が行われている途中です。
結合が完全に終わる前に自まつ毛を水で濡らしてしまうと、施術したときの形状がきちんと定着しない場合があります。
つまり、施術から3~4時間以内に洗顔や入浴などで自まつ毛を水で濡らしてしまうと、本来よりもパリジェンヌの立ち上がりが弱くなってしまう可能性があります。
施術後はしっかり時間を置いて、立ち上がりを定着させましょう。
クレンジングや洗顔で目元をこすった
パリジェンヌをかけたら、マスカラなどを落とす際は強い力でこすらないことが重要です。
パリジェンヌの場合はマツエクのように人工毛が外れる心配などはありませんが、ゴシゴシこすることで本来の毛周期より早く自まつ毛が抜けてしまう原因となるためです。
自まつ毛が傷んでいる
自まつ毛が傷んでいる場合、カールの定着が悪くなる場合があります。
キューティクルが開いていると自まつ毛の内部成分が流出してしまい、本来であれなゆるまないはずのカールがゆるんでしまうことがあります。
また、自まつ毛が弱って抜けたり切れたりしている場合なども、パリジェンヌの持ちが悪くなることがあります。
パリジェンヌの持ちまとめ
本記事では、パリジェンヌの持ちについて詳しく解説してきました。
パリジェンヌの持ちには個人差がありますが、4週間ほど持つ方がほとんどです。
2回目をかけ直す場合は前回の施術から最低でも4週間上の期間を空け、できれば1ヵ月半以内に再施術を行いましょう。期間を空けすぎないことで、2回目のかかりを良くすることができる場合があります。
パリジェンヌとマツエクを併用している場合(パリエク)は、マツエクのみのリペアを上手に組み合わせてマツエクの物足りなさを解消し、自まつ毛の傷みを防ぐようにしましょう。
また、パリジェンヌの持ちをよくするいくつかのポイントについてもご紹介したので、パリジェンヌを長持ちさせたい方はぜひ実践してみてくださいね。