まつ毛美容液で色素沈着するのはなぜ?理由や原因となる成分について解説!

まつ毛美容液の色素沈着はなぜ起こるのか?

まつ毛美容液による色素沈着は、色素沈着を引き起こす成分が含まれるまつ毛美容液を使った場合や、使用方法に問題がある場合に起こるものです。言い換えれば、まつ毛美容液選びに気をつけて正しく使用すれば、色素沈着は起こりません。

とはいえ、まつ毛美容液の色素沈着について不安や疑問を抱かれている方は多いものです。アイラッシュサロンで10年以上働いてきた筆者も、まつ毛美容液選びに悩まれているお客様から「色素沈着」に関する質問を数多く頂いてきました。

また、実際にまつ毛美容液で色素沈着を起こしてしまったお客様にもたくさん出会っています。

お客様
お客様

色素沈着はなぜ起こるの?なったらどうなるの?

お客様
お客様

気になってるまつ毛美容液に、色素沈着のウワサがある…

お客様
お客様

まつ毛美容液で色素沈着しないためには、どうすればいいの?

そこで本記事では、まつ毛美容液による色素沈着を心配されている方に向けて、色素沈着が起こる理由や原因となる成分について解説していきます。

これからまつ毛美容液を選ぼうと思われている方は、ぜひ本記事を参考になさってください。



目次

まつ毛美容液による「色素沈着」とは?

まつ毛美容液による色素沈着とは、まぶたのキワの皮膚が赤黒く(紫っぽく)変色してしまうことをいいます。色のつき方は「赤紫っぽいアイシャドウを薄く細めにぼかしたような感じ」とイメージすると良いでしょう。

おおた
おおた

筆者が見てきたお客様の場合、上下の自まつ毛の生え際から5mmほどが赤黒く変色している方がほとんどでした!

なお、上下のまぶたにまつ毛美容液を塗っている場合、上下のまぶたのキワに色素沈着が起こります。

上まぶたのみまつ毛美容液を塗っている場合も、まばたきによって下まぶたにまつ毛美容液が付着し、上下に色素沈着が起こってしまうケースがよくあります。

そもそも「色素沈着」とは?

「色素沈着」とは、何らかの理由によって皮膚のメラニン色素が過剰に蓄積されて起こる「皮膚の黒ずみ」のことをいいます。メラニン色素が過剰に蓄積されるのは、肌の防衛反応などによりメラニン色素が通常よりも多く生成される場合や、ターンオーバーの乱れなどによって排出されるメラニン色素が少ない場合に、メラニン色素の生成と排出のバランスが崩れるためです。

まつ毛美容液で色素沈着したらどうなる?

まつ毛美容液による色素沈着が起きてしまった場合、時間の経過とともに元に戻るケースがほとんどです。ただし、過剰に蓄積されたメラニン色素が排出されるまでには時間を要するため、数ヶ月ほどは色素沈着した状態が続きます。

とくに下まぶたの色素沈着は目の下のクマのように見えるため、コンシーラーなどで隠さないと疲れた顔に見えてしまう場合もあります。

おおた
おおた

目元を魅力的に見せるためにまつ毛美容液を使用した方にとっては、元も子もない話ですよね…。

ですから、まつ毛美容液による色素沈着の原因を知り、色素沈着を起こさずにまつ育をすることが大切になってきます。

まつ毛美容液による色素沈着はなぜ起こる?

まつ毛美容液によるまぶたの色素沈着の原因は、1つだけではありません。考えられる原因は、主に以下の5つです。

  • ビマトプロストが入っている
  • 刺激が強い成分が入っている
  • 塗布量や使用回数が多い
  • 目をこすっている
  • ターンオーバーの乱れ

それぞれの原因について、詳しく解説していきましょう。

【色素沈着の原因その.1】ビマトプロストが入っている

海外産のまつ毛美容液に含まれる「ビマトプロスト」という成分の副作用として、色素沈着が起こることがあります。

ビマトプロストとは、もともとまつ毛の貧毛症の治療に用いられる成分で、ビマトプロストが含まれるまつ毛美容液には育毛効果が高いものが多いと言われています。

一方で、ビマトプロストにはメラニン色素を活性化する作用もあるため、副作用として目周りの皮膚にまで色素沈着が起きてしまうことが問題点です。

おおた
おおた

育毛効果の高さに惹かれて購入したものの、副作用について知らずに色素沈着を起こしてしまう方がいらっしゃいます。

とはいえ、日本国内ではビマトプロストが入っているもの(グラッシュビスタ、ルミガンなど)は“医薬品”に分類されるため、手に入れるためには原則として医療機関などで処方してもらう必要があります。

つまり、薬局などで市販されている国産のまつ毛美容液であれば、ビマトプロストが含まれている心配はありません。

ただし、ネットで購入できる海外産のまつ毛美容液にはビマトプロストが入っているケースが多いため、有名な商品であっても選ぶ際は注意が必要です。

【色素沈着の原因その.2】刺激が強い成分が入っている

まつ毛美容液には、ビマトプロスト以外にも育毛に有効な成分が含まれています。また、どんな成分が含まれているかはまつ毛美容液によって異なります。

使用したまつ毛美容液に、お肌に合わない成分や刺激が強い成分が入ってると、お肌の防衛反応が働きメラニン色素が活性化することがあります。

【色素沈着の原因その.3】塗布量や使用回数が多い

まつ毛美容液のメーカーが定めている塗布量や使用回数を超えてしまうと、色素沈着が起こることがあります。

自まつ毛が弱っている方の場合、よかれと思って決まった量よりも多めに塗ってしまうことがあるかと思います。

しかし、正しい使用量を超えてしまうことでお肌の負担となり、色素沈着の原因となることがあります。

【色素沈着の原因その.4】目をこすっている

目の周りをこすってしまうと、摩擦によって色素沈着が起こることがあります。

まつ毛美容液を使用すると、塗布した部分の血行が良くなることでお肌に違和感を覚えることがあるかと思います。

おおた
おおた

お肌に違和感を感じると、思わずこすってしまいますよね。

血行が良くなるのは成分がよく効いている証拠でもありますが、まぶたの皮膚は薄くて繊細なので、こすらないように気をつける必要があります。

【色素沈着の原因その.5】ターンオーバーの乱れ

メラニン色素の活性化がそれほど活発でない場合でも、メラニン色素の排出が少なければ、生成と排出のバランスが崩れて色素沈着が起きる場合があります。

メラニン色素はお肌のターンオーバーによって排出されますが、お肌のターンオーバーはあらゆる原因によって乱れます。

たとえば、「乾燥」「ビタミン不足」「睡眠不足」などです。

色素沈着を起こさないためにはまつ毛美容液の選定も大切ですが、同時にターンオーバーを正常にすることも重要になってきます。

まつ毛美容液で色素沈着しないために

まつ毛美容液による色素沈着には、いくつか原因があることがお分かり頂けたかと思います。

とはいえ“まつ育”にはまつ毛美容液が必須アイテムです。

マツエクの土台となる自まつ毛をしっかりさせたい方も、マツエクを卒業したい方も、色素沈着のリスクがあるからといってまつ毛美容液を使用しないわけにはいきません

そこで次は、色素沈着のリスクを回避しながらまつ毛美容液を使用する方法を解説していきます。

色素沈着しないまつ毛美容液を選ぶ

まつ毛美容液による色素沈着が心配な方は、ビマトプロストが含まれていない商品を選ぶようにしましょう。

おおた
おおた

ただし、ビマトプロスト以外の美容成分がしっかりと含まれている商品を選ぶのがポイントです!

また、色素沈着しないまつ毛美容液については下記の記事でもランキング形式で紹介しています。色素沈着しないまつ毛美容液をお探しの方はあわせてご覧ください。

塗布量と使用回数をしっかり守る

まつ毛美容液には「二度塗りしない」「一日一回まで」といった使用量が定められていることがあります。

とくに、強めの成分が配合されているまつ毛美容液の場合、定められた使用量でも十分に効果を発揮します。

色素沈着を起こさないためには、決められた塗布量や使用回数を守ることが基本です。

ターンオーバーを正常化する

いくら慎重にまつ毛美容液を選んでも、メラニン色素の排出が少ない場合は色素沈着が起こりやすくなります。

メラニン色素の排出を正常にするためには、お肌のターンオーバーを正常化することが大切です。

おおた
おおた

十分な睡眠やお肌に良い栄養素の補給が足りていない場合は、意識して生活してみてください!

また、乾燥によってもお肌のターンオーバーは乱れることがあります。

アイクリームなどを塗って、まぶたを保湿してあげるのがおすすめです。

まつ毛美容液で色素沈着しないための方法についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

すでにまつ毛美容液で色素沈着している場合

この記事のご覧の方の中には、すでにビマトプロスト入りのまつ毛美容液で色素沈着を起こしている方もいらっしゃるかもしれません。

色素沈着の原因がまつ毛美容液にあると分かってても「もったいない」「捨てたくない」と使用を止めるか悩まれている方も多いかと思います。

ビマトプロストが含まれる海外産のまつ毛美容液は、高価なものが多い傾向にあるためです。

しかし、すでに色素沈着してしまっている場合は使用を中止しないと改善されません。

せっかく買ったまつ毛美容液を処分したくない気持ちはわかりますが、色素沈着しないまつ毛美容液に買い替えることをおすすめします。

ビマトプロスト入りのまつ毛美容液を使いたい場合

ビマトプロストが含まれるまつ毛美容液は、色素沈着のリスクが高いため自己判断による使用はあまりおすすめできません。

しかし、ビマトプロストには市販のまつ毛美容液にはない高い育毛効果があることも事実です。

本気のまつ育を目指されている方は、お医者様による診療を受けたうえで使用する美容クリニックの「まつ毛外用薬」を検討してみてください。

まとめ

本記事では、まつ毛美容液による色素沈着がなぜ起こるのか詳しく解説してきました。

まつ毛美容液による色素沈着が起こる最も多い原因は育毛成分であるビマトプロストによるものが大きいですが、その他にも原因がいくつかあります。

色素沈着せずにまつ毛美容液を使用するためには、色素沈着しないまつ毛美容液を適切に使用し、ご自身のお肌のターンオーバーを正常化することが大切です。

また、ビマトプロストによる育毛効果をお求めの方であれば、自己判断によるまつ毛美容液の使用ではなく、美容クリニックが処方するまつ毛外用薬を利用する方法もおすすめです。

この記事を書いた人

歴10年の元アイリスト(美容師免許保有)。都内のアイラッシュサロンにて、これまで述べ10,000件以上のマツエク・まつ毛パーマの施術を行ってきました。自身の知識と経験をもとに、みなさんの「まつ毛のお悩み」を解決できるよう、お役立ち情報を発信しています。

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